冥府魔道といいますな。骨董にしろオーディオにしろ、のめり込んでしまえば金銭感覚はなくなるは家族は放ったらかしだは(家族が見放したとも言う)、まぁ健全な生活を送っている皆さんから見ればどこかネジが外れているとしか思えなくなる。だから「マニア」(もの狂い)というんでしょうが。
自転車も、その例外ではありません。かつてこだわりのランドナーやスポルティフを集めた「魔物たち」という名著(?)があったごとく、はまってしまえば後先なくなってしまいます。
私の周辺で見かけたその手の「愛車たち」を集めてみました。彼らは決して決戦用ではない、さりとてお飾り、でも断じて、ない。
共通項は、持ち主がこだわり抜いて相棒にしている自転車ということです。順次、増やして行こうかと思っています。

moulton00.jpg (223281 バイト) Moulton AM-GTに、カンパSレコードで組んだ超高級品。ブレーキは貴重品のラージアーチが付いております。ハンドルバーはチネリ皮巻き、ストラップもおそろいのチネリ。南米出入りの常連中、自他共に認める一番のオタクの街乗り自転車です。
これにレッサーパンダ(ありゃアライグマだ、との指摘あり。謹んで訂正させていただきますm(_ _)m)のサドルバッグなぞを付けて、さりげなく止まってたりするんですな。
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kogabike00.jpg (246426 バイト) 東叡社製クロモリフレーム+カンパ10速+Bora、これにマッドガードが付いていますが、レトロとモダンが入り混じっているのにちゃんと形になっている。
変速ワイヤまでも内蔵(他の画像参照)のフレームはジェニウスパイプのTOEI社製。さすがに抜群の仕上げです。ガードが付いていますが、ショートアーチのブレーキを使っているので分かるように各部のクリアランスは全くのロードレーサー仕様です。じゃぁ何でガードが必要か、というとこれが、通勤快速号なんですな。
(^0_0^)
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nouvo00.jpg (200230 バイト) デ・ローザ(De Rosa)ヌーボ・クラシコ。2005年に完成したクラシックバイク。Sレコ中心のアッセンブルは、’80年代半ばの雰囲気に溢れています。オーナーは、(私のような古狸と比べれば)自転車歴は長くはないものの急速にオタク度を深めつつあるT氏。
今どき、地方でこの手のバイクを造ろうと思うと、パーツを集めるのに大変な苦労をします。東京、大阪、名古屋あたりですとショップが旧パーツを結構隠し持っているようですが、そうそう田舎の一見さんには売りませんわね。オークションで根気よく探すしかない。
ところがこのバイク、手持ちのパーツなしでスタートしたのにSSCパリルーベだのシリカだの3TTTだのコバルトブレーキだの、どこからかパーツが湧いて出たという…。
(-.-)
もう二度とできないでしょうね。
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