FIXEDの悦楽」「扉を開けたら」を執筆してくださった名古屋在のベテランNさんから、新たなコンテンツをいただきました。
折からの自転車ブームで、各地の自転車イベントは大賑わいだそうです。ちょうどこのコンテンツをいただいたころに開かれた大分県・国東半島を巡る「ツール・ド・国東」は、約3000人もの参加者で大盛況だったようです。残念ながら仕事との兼ね合いで、ここ5年ほど参加できずにおりますが、イベントが盛り上がるのは大変うれしいことです。ただ、参加するにあたってはマナーを守り、主催者側が決めたルールに従わなければ、事故を引き起こしてしまいます。
イベントに出るのはちょっと怖い、出るからには楽しく走りたい、そうした方のためのヒントになればと、お許しをいただいて掲載します。

<準備編>
イベントに申し込む・持って行くもの
これについては雑誌等によく取り上げられますので、参考にしてください。僕が持っていって便利だったと思うものだけ書いておきます。
@身体を洗う水
どこのイベントでも水道はあります。でもゴールに帰着する時間は大体同じなので、混雑していることが多い。
僕はポリタンクに10リットルほどの水を持っていきます。イベント終了後、顔を洗ったり身体を拭いたり、自転車を軽く洗ったりするのに利用しています。水道が使えればありがたく使わせていただいて、ポリタンクの水はそのあたりの花にあげてきます。
Aニッパー
ゼッケンを留めたタイラップの端を切るのに使います。タイラップの端が長々としていると邪魔です。用意してくださっているイベントも多くなりましたが、あると便利です。
Bブルーシート
地面に敷いてその上で着替えたり、横になったり、ストレッチしたりします。イベント会場の駐車場は大体コンクリートですが、大勢の参加者があるイベントでは時に砂利のところに駐車しなくてはいけないこともあります。
Cプロフィールマップ
特にGF吉野のようにアップダウンのきついコースではプロフィールマップがあると励みになります。
Dダブルボトル
イベントでは主催者がエイドステーション以外にも給水場所を設け、給水には十分気を配ってくださっています。でもダブルボトルにしておいたほうが安心です。
水切れを起こすとつらいですよ。僕はロングボトルにスポーツドリンクをいれ、もう一本(こちらは普通サイズのボトル)には真水を入れています。真水は飲む以外に、頭や身体にかけることもできます。
E合羽
ウインドブレーカーよりも合羽のほうが、雨になったときに良いと思います。
このあたりは好みですが、暑いのも辛いですが寒いのはもっと辛い。そして寒いのは装備がなければどうにもなりません(GF吉野で途中雨になり、エイドステーションでもらったポリ袋を着て走っている人を見たことがありますから、工夫次第で何とかなるといえば何とかなるんでしょうが・・・)。
Fボロタオル
イベントは雨の中でも行われます。そんな時ボロタオルが数枚あると、汚れた自転車を車に積む時、少しでも泥を持ち込まないですみます。
2009/5/11

機材について
いつも自転車を綺麗に掃除し適切な調整がしてあるのなら、イベント直前に特別なことはしないほうが良いです。
かく言う僕も前日に増し締めをしていてネジをねじ切ってしまったことがあります。僕はパンクのリスクを少しでも減らすために、タイヤ、チューブは、イベントシーズン前(僕の場合は6月のGF福井が最初のイベントになります)に新品に取り替えることにしています。そして一年そのタイヤで走り、翌年のイベントシーズン前に交換しています。

レギュレーションは厳格に守ろう
ほとんどのイベントで、ヘッドライト、点滅式のテールライトを義務付けられます。
トンネル内では自転車のヘッドライトなど蛍の光のようなものですが、対向車に自分の位置を知らせるものと考えましょう。
また僕はテールライトをつけっぱなしで走ります。自転車スポーツに理解のない日本では、公道を使ったイベントの開催は役所や警察の許可を取ることがかなり難しいそうです。事故があると翌年の開催が危うくもなります。とにかくレギュレーションは厳格に守りましょう。
2009/5/17