持ち主に愛され、可愛がられていたバイクも長い年月のうちに壊れ、また、朽ちていきます。なかには良い持ち主に恵まれないままプロショップの隅で眠ったままのバイクもありましょう。
こうしたバイクのフレームが、何本か私のもとで復活の時を待っています。
狭い我が家にそうそうたくさんは置けないとは思いながら、何かの縁があっての邂逅です。ピカピカの新車時代、オーナーに愛されていたころの姿に少しでも戻してあげたい、と思っています。

<完成!>2009/2/21
仕上げのバーテープ巻きですが、ここが下手だとみっともないので社長にお任せ。
普通の感覚なら、シルバあたりの白のコルクを巻くのでしょうが、外野がけしかけるので最近出たばかりのデダのクロームを選んでみました。社長曰く、全く伸びないので巻きにくいことこの上ない、らしい。
当初は、アンブロシオ(Ambrosio)のWOを履いていましたが、WOが嫌いなのでチューブラーに変更。取りあえず長期入院中のMASI-3V用のフィアメ(Fiamme)を流用しています。そのうちネメシス(Nemesis)あたりで組んでもらおうと思っています。
そうそう、ホイールをはめる時に気が付いたのですが、リアエンド幅は128mmで造っておりました。90年代初めというのは、エンド幅が126mmから130mmが主流になり始めた時期です。
クロモリフレームでは、どちらでも使えるように128mmにしたものも結構あったようです。
サドルもMTBに着けていたトランスアルプ(TransAlp)に変更。いったん馴染むと大変に柔らかくお気に入りなんですが、なんせ流通量が少ない。新品があったら何個かほしいところです。
それと、チェンホイールが53x39なんですが、私の力では53Tはちょっとでかすぎ。どっかに50Tが転がっていたような気がするので、そのうち交換しようと思っています。
ともあれ無事に再生することができました。先日の初心者講習会で初乗りをしたのですが、かかりが早くて大変良く走る自転車です。別項で詳しくご紹介しようと思います。