2002年夏<日本最北端の宗谷岬をめざす旅

8月10日 千歳空港〜滝川市(110km)
朝、自宅から自転車とリュックを担いでバスで空港へ。今年も忘れ物があった。輪行バッグを自転車に取り付ける革ストラップ。電話して福岡空港まで届けてもらう。何のためにバスに乗ったのか? だ。
午前10時15分福岡発、午後零時20分千歳空港着JAL583便。コンビニで食料を買い込み機内でランチタイム。千歳空港のバス停前で自転車を組み立ててバスの誘導員に滝川市までのルートを聞くが、分かったようなわからんような感じ。
午後1時35分スタート。札幌方面は標識が出ているが岩見沢〜滝川はわからん。取りあえず恵庭市の松恵小学校をめざす。しばらく走っているとさっきの誘導員が車で追い付いてきて自転車誘導員になってくれた。見通しの良いところで「ずっと真っすぐだよ、気を付けて」と声をかけられ別れる。人情味に触れてとてもうれしかった。
この辺りから雨が降り出しだんだんひどくなってくる。岩見沢で休憩、追い風で平均30km/h以上出ている。夕方5時半過ぎ、今日の宿泊場所、滝川市サイクリングターミナル着。ぼろタオルをもらい自転車の掃除。シューズは洗ってボイラー室で乾燥、それから風呂。ビールと冷酒でグッドナイト!

本日の走行データ
D:102km
T:3:34
M:52.4km/h
A:28.5km/h
メーター接触不良の疑いにつき不正確かも
本日のルート

8月11日 滝川市〜留萌市〜天塩町(176km)
晴れ。午前7時半スタート。石狩川を渡り雨竜町を北上、1時間ほどで「ひまわり畑」の北竜町着。写真を撮りすぐ先の碧水を左折して国道233号線で留萌市へ、日本海オロロンラインを北上する。
10時過ぎ4グループ総勢30人の若者集団に出くわす。同じ方向。こちらは身軽なロードレーサーなので追い付いて最後尾の女の子に声をかける。中央大学サイクリング部でツーリング中、羽幌で合宿とのこと。
小平町鬼鹿の食堂「すみれ」でウニ丼を食べる。うまい。初山別村で信号待ちしていたら出店のバイト風の若い子に「カニ食べませんか」と声をかけられ、足をもらって食べる。
130km走って多少向かい風だが、バイクライダーが手を振って励ましてくれるので気分はよい。とにかく直線でハンドルを切る、ということがない。午後3時20分、天塩温泉夕映着。今日は林業研修センターに宿泊。どんなところかと思っていたらホテル並みの洋風シングルルーム、温泉も最高。食事はまあまあ。腹が減っているので何でもうまい。洗濯は温泉センターのを無料で使わせていただく。

本日の走行データ
D:176km
T:6:50
M:54.7km/h
A:25.7km/h
本日のルート

8月12日 天塩町〜稚内市〜宗谷岬〜浜頓別町(175km)
晴れているが寒い。アームウォーマーを着けて出発。道道106号線は左に利尻島、サロベツ原野の中を走る。身震いするような絶景だ。ゆっくり景色を楽しむと心に決める。途中でオートバイの佐藤さんと太田さんと写真を撮り、メールで送る約束をする。
 ちょっと予定変更して稚内のノシャップ岬にも寄る。途中、昆布が海岸にいっぱい干してあった。最北端の鉄道の稚内駅にも立ち寄る。昼食は駅近くの「竹ちゃん」でタラバガニ天丼。
宗谷岬に午後1時半着。記念撮影を撮るのに行列ができていた。宗谷からの国道238号線は向かい風でゆるいアップダウンが連続してあり気温も低くなって一時外していたアームウォーマーが必要になった。
猿払町のセイコーマートで自転車に荷物満載の地下足袋を履いた若者と話をする。彼は、7月中旬に筑波を出発して放浪の旅をしているとのこと。今日が何日かの感覚もなくなっていたが、すがすがしい青年だった。お互い夕暮れ前には目的地に着きたいので「じゃ気を付けてね」で別れる。
午後5時ちょうどに浜頓別北オホーツク荘着。年季の入ったぼろホテルだが温泉付きで食事はおいしかった。午後7時過ぎに、酒と明日の補給食を買い出しに近くのスーパーまで走ったが、震えた。気温10度ぐらいか。

本日の走行データ
D:175km
T:7:00
M:43.9km/h
A:24.9km/h
本日のルート