2005年夏<山岳の夏with弥次喜多>
「ここまで来たから、今年も山に入りますよ」。さらりと言ってのけて出発したコースが仙台〜蔵王〜会津若松〜東京・・・・。
1500m級の山岳コースを2日連続、続いて900m級を1日、3泊4日計500kmをこなすというハードスケジュールでしたが難なく完走してしまいました。軽装備ロードツーリングならではの快挙です。
今年は朝練仲間のINOUさん、Kassyが山岳の2日をお供して例年になく楽しめたようですね。
お二人が、このハードなコースにどう感じたかはともかくとして。
(^▽^ケケケ

ということで、レポートをいただきましたが、同行した二人から注文が付いております。二人の言い分はリンク先をご覧ください。
m(_ _)m

昨年青森から仙台まで走ったので、その続きの仙台〜東京を計画するがただ南下だけでは面白くない。
自転車仲間のO君が今春、車&自転車で走って、「良かった」とレポートしていたのでそれを参考に、昨年に続き山岳に挑戦することにした。計画の段階で物好きな2人(INOU&Kassy)も途中まで同行するとのこと!心強い味方ができた。
8月11日夕方、仕事を早く切り上げ輪行袋に入れて準備していた自転車とともに福岡空港へ向かう。夕食も機内で済ます。東京往復割安チケット「西鉄旅行のプリンスホテルスペシャル」を利用する。お盆向けの限定商品で、品川プリンスホテルは駅のすぐ近くで今回の旅には都合が良い。
8月12日仙台〜蔵王〜米沢(130km・標高1500m)
朝5時起床。5時15分にはJR品川駅へ、東京駅5時半到着。
朝食のサンドイッチを買い、6:00発の「はやて91号」に乗車。帰省の人で満席。
東京は雨だったが白石あたりで雨は上がる。7:45仙台着、駅で自転車を組み立てていると自転車に乗ってKassy登場。しばらくしてINOU君もあらわれる。
8時半出発。笹谷街道(国道286号線)を1時間ほど走り、川崎町で最初の補給。この先の蔵王までコンビニはないので水を満タンにする。
すぐに457号線の蔵王エコーラインに入り10キロほど走って青根温泉より二手に分かれるメイン道路を走ると、何と7kmの下り。えらく損した気になった。赤い大きな鳥居の所で右折、約20km標高1500mの登りとなる。
登り始めると雨が降り出してきた。上に行くに従いガスってきて、看板に滝とあっても、何も見えない。
無意識状態でペダルを回しているとINOU君が「休憩しましょう!」と声を掛けてくれ茶屋でひと休み。温かいかけそばのおかげで、寒かったのが心までなごんだようだ。味はともかく。
ここから峠の頂上まであと3km、午後1時到着「お釜入口」で写真を撮るが周囲は何も見えない。
下りが大変だった。KassyとINOUは自転車に5kgの荷物を積んでいる。ハンドルが振られるし路面は濡れているしで苦労していた。あまりに降りてこないので心配して引き返そうかと思っていたらKassyが「ブレーキが引けなくて途中で止まっていた」と泣きそうな顔をして下ってきた。
山形県上山市に出てくると雨はやみ羽州街道(13号線)で3時45分、本日の宿泊地、東京第一ホテル米沢着。
まず自転車を掃除して、フロントに電話してハンガーを追加してもらい濡れたものを部屋に干す。シューズは新聞紙をもらって何度も詰め替えた。夕方5時にロビーに集合して街をぶらり、ネットでチェックしていた「グルメ小僧・万吉」ですき焼きを食す。
個体識別番号入りの米沢牛登記票のついた霜降り牛は、とてもおいしかった。帰りに近くのスーパーでビールや地酒「東光」を購入し部屋にて宴会。盛り上がって誤字さんにしつこくメールして、しまいには電話までしてゴメンなさい

本日の走行データ
D:130km
T:5:56
M:60km/h
A:21.9km/h
Inouさんの裏レポートはこちら

8月13日米沢〜磐梯〜会津若松(90km・標高1404m)
6時半起床、雨かと思ったら薄日が差している。TVのニュースでは山形の日本海側では大雨らしい。 
今日は90kmなので時間に余裕がある。朝食後すぐ近くの上杉神社に寄る。 上杉鷹山の「なせば成るなさねば成らぬ何事も成らぬは人のなさぬなりけり」の石碑をみて今日も登る覚悟をする。
9:30出発、少しのアプローチの後2時間の登りだ。標高700mを過ぎ白布温泉に差し掛かるところで数匹の猿に遭遇した。この辺りは白猿もいるらしい。温泉が数件あったがなぜかそこが激坂だった。ここでもINOU君から休憩の声がかかったが止まれないので平坦になるところまで行く。 先の道路スカイバレーは無料だったが、10%の坂が連続して出てくる。 途中最上川源流の碑で写真を撮る。
頂上が山形県と福島県の県境の白布峠。標高1404m。
店など何もないが景色はすばらしい。 下りはヘアピンカーブの連続だが爽快、ロードのトレーニングの人達に会った。マウンティンバイクでふらふらと登る危ない者にも遭遇した。
下りの途中、標高800mのところに桧原湖がある。磐梯山の噴火が生んだ周囲30kmの湖。 昼食は国民休暇村から少しはいったパン屋さん「ささき亭」で出来たてのごまアンパンやピザトーストにする。
牛乳も抜群! INOU君はアレルギーと言いながらお代わりしていた。Kassyはパン通、プレーンが一番と言っていた。 盆休みのせいか大繁盛していてスリッパで入店制限をしていた。ここでボトルに水を補給してもらう。
お店のご主人はユーモアのある方でコーラのボトルを見て「これはコーラですか」なんて冗談を飛ばしていた。 外に出て自転車に乗って山を見ると雨雲だ。「見て見て」と叫んだとたんにわか雨が降りだし急いで休暇村のバス停に避難。 
20分ほどで小降りになったので磐梯ゴールドラインに向かって出発。 料金所でKassyに三人分をまとめて払ってもらい、係りの人に聞くと標高1200mまで3kmの登りでガックリ。もう登りはないだろうと思っていたのに。 しかし裏磐梯から見る山は地肌がむき出しになり荒々しい姿ですばらしい。 
頂上から一気のダウンヒル。途中、猪苗代湖が遠くに見えた。 景色の良い休憩所で写真を撮っていると車の人に声を掛けられ下りは気をつけてねと言われる。 でも結構ぶっとばして降り、三叉路で信号待ちしていると又さっきの車の人がKassyを見つけたかクラクションを鳴らし手を振ってくれる。 会津若松のフジグランドホテルへ4時前に到着。大浴場に入ってコインランドリーでINOU君に洗濯をしてもらいすっきりになる。 
夕食は郷土料理のわっぱ飯「田季野」意外とボリュームがあり満足する。 本に付いていたサービス券を持っていきデザートをいただくつもりだったのに忙しいのかこなかった。 
支払いの時そのことを話すと、お詫びに、とタオルをいただいた。Kassyよろこぶ。 居酒屋にでも行こうと思ったがお腹がいっぱいにだったので、部屋で反省会と称して飲むこととした。 天気予報では明日は雨、Kassyは福島空港へ、INOU君は只見川沿いを新潟へ、小生は日光街道を宇都宮へとそれぞれ一人旅となる。

本日の走行データ 
D:90km
T:4:41
M:65.2km/h
A:19.1km/h
Inouさんの裏レポートはこちら