2007年夏
いつも元気な平田先生、今年5月に晴れて還暦を迎えました。長年続くお盆の「日本縦断」、今年のテーマは”坂”。2000m級の峠を含む日本アルプスに挑戦です。
驚異のルート図はこちら

いつの間にか還暦。
昨日の今日と日々過ぎていく中で60才になってしまった。疲れが抜けにくく無理の効かないからだになってきている。そこで無理をしてでも”今できる事”をやろうと計画した。
今年は「峠」に挑戦です。
8月10日(移動日)
夕方仕事を早めに切り上げ飛行機で東京へ。輪行の上、リュックに手提げ袋と大荷物で山手線〜西武池袋線と乗り継ぐ。
満員電車で池袋から所沢までは身動きがとれない。午後10時飯能着。駅より歩いて1分のところに宿を取ったが道に迷い15分も歩く。飯能をスタート地点とする予定だったが途中にある1900mの正丸トンネルを避けるため秩父まで輪行することにした。

8月11日(秩父〜長野県佐久穂町 94km)
駅前のコンビニで朝食と水を買い込み6:35発各駅停車の電車に乗る。
昨夜は真っ暗で何も見えなかったが、東京から一時間もすると緑が多くローカル色豊かだ。
乗客は釣りに行く人、登山客やハイカーでパラパラ。50分で西武秩父駅へ到着。
今回は輪行での移動時間が長いのでリヤディレーラーをはずしたりダンボールでしっかりパッキングしていたため自転車の組立てに手間取る。片付けやトイレを済まし丁度8時スタート。志賀坂峠(標高780m)までは今回の旅のプロローグだ。
自転車の調子を見たりモチベーション作りをしながら2時間で到着。志賀坂トンネルを境にして埼玉県から群馬県に入る。
国道299号線は車も少なく走りやすい。
じりじりする夏日だ。緩い登りで子供を遊ばせている奥さんと顔を会わすと「暑いですね〜」とあいさつされる。会話のできるくらいのゆとりとスピードで旅を楽しまなければと肝に銘じる。
上野村の道の駅に10時半着。舞茸ご飯定食の大盛りで早めの昼食。味噌まんじゅうを一個補給食として買う。
11時再スタート。方向感覚が麻痺し、来た道を3キロ戻ってしまう。川の流れが違うし見たような景色が何度も出てくるしでハッと我に返りUターン。
このあたりは520人の犠牲者を出した日航機墜落現場の御巣鷹山があり明日は事故から22年目の追悼行事が行われるので宿泊施設はどこも満室だった。
十石峠へ向かう道は二車線から一車線となる。途中、軽トラックの人からせんべいを貰う。しばらく登っていると自転車発見!
重装備のランドナーの若者で入間を夜勤明けに出発して中央アルプスから新潟県の柏崎に行くとの事。荷物は多いが体には余分な脂肪は無かった。
長野県との県境十石峠(標高1351m)に午後1時20分着。
山又山でその昔佐久地方から上州そして秩父へと一日十石の米が峠を越え運ばれたという。そこから20分下ったところの古谷ダムにある保養センター臼石荘へ本日宿泊。早く着いたので荷物を置かせてもらい自転車でぶらぶらする。店もコンビにも何も無い、あるのは自然のみ。
先ほどのランドナーの青年とまた出会い写真を撮ってもらう。
臼石荘では大浴場を一人占めしゆったりし、風呂上りに自販機でロング缶のビールを一気飲み。幸せなひとときだ。
夕食は鮎の塩焼きをはじめどれも美味しかった。お盆の繁盛期に一部屋占有しリーズナブルな料金でその上朝食を予定より1時間早くしていただく。感謝あるのみ!

本日の走行データ
D:94km
T:5:18
M:57.0km/h
A:17.7km/h
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