2016年夏
大学時代の友人達と恒例の夏の自転車旅行、今年は静岡県佐久間町の友人が町の自治会長を引き受けた。盆の時期に家を空けるわけにはいかないとの事なので佐久間を基点とするコースになった。

8月11日 掛川〜天竜二俣〜佐久間町 74km
静岡に向かうのは、早朝博多発の新幹線なので自由席でOKだろうと気楽に考えていた。確かに乗車時はよかったが山口県辺りから混んできて、乗り換えの名古屋では満席だった。次はこだま号で。これは空気を運ぶようにガラガラ。
午前11時、待ち合わせの掛川駅に着く。毎年同行するT君、S君は浜名湖サービスエリアで待ち合わせ。T君の車は奥さんが買い物に使用中とかで、S君の車1台と合流。
今年の夏は猛暑続き、自転車を組み立てるだけで大汗が吹き出た。
最初の目的地は“森の石松”の墓がある大洞院。天竜浜名湖線と並行する秋葉街道(県道40号線)を、車に先導してもらいながら30分ほど行くと太田川があり、橋を渡って少し山の中に入ると清水次郎長翁の碑と森の石松の墓があった。約60年前、初めて見た映画が任侠道の清水次郎長一家だったように思う。その中で、森の石松は喧嘩っ早いがどこか足りない憎めない男だったように記憶している。石松の墓は、墓石を削って持って帰る者が多いとかで、文字が読めないほどになっていて金網で囲われていた。
昼食は遠江一宮(とおとうみいちのみや)駅の蕎麦屋。無人駅を改造して営業しているのだが、昼食時のせいか順番待ちをするほどの繁盛だった。
ここから西へ40分走り、天竜二俣の「本田宗一郎ものづくり伝承館」へ立ち寄る。子供の頃こっそり乗ったカブ号、懐かしいHONDA S600。日本初のF1マシーン等、本田宗一郎は夢や希望を与えてくれるスーパーマンであった。小生50年前のドラ息子の時代、S600に乗っていたので今回の旅ではMUSTな場所であったのだ。
天竜二俣から国道152号線を天竜川沿いに北上する。上流を目指すといっても、勾配は感じない。ダム湖ではレース用のボートが練習していた。秋葉橋を右手に見る辺りからは以前走ったことがある道路で、交通量も少なくたぶん追い風だったのか快適に飛ばせた。大井橋を渡ると国道473号に入る。ここも何度も走っているのでアップダウンや狭いコーナーも苦にならず夕方4時には佐久間町のT君宅に到着。
夕食は浜松のうなぎに地元のあゆ、そしてS君持参の森伊蔵と超ぜいたくな至福の時であった。

本日の走行データ
T 3:04
D 74km
A 23.9km/h

コース概略