スポーツとして自転車に乗る人が増えています。
メタボ対策、地球温暖化、原油価格の高騰etc 環境と健康に優しい自転車の良さを知っていただくのは中学生のころからサイクリングに染まっていた間もなく老人としては大変嬉しいことです。
ただ、自転車、特にロードレーサーは一般に考えられているよりはるかに速い乗り物です。公道を走る以上、常に危険と隣り合わせであることを忘れては困ります。信号無視をはじめとする交通ルールを守らない行動は、自分がケガをするだけでなく、人様を傷つけてしまうことになりかねません。車やオートバイなどと一緒に道路を走る交通社会の一員として、上手に走るノウハウを覚え、マナーを守って走ることが、社会の自転車に対する理解につながると信じています。
ここで紹介する事柄は、あくまで公道上で事故を起こさないためのノウハウやマナーです。競技としての走り方と一致するとは限りませんので、その点を十分ご理解下さい。速く走るだけが能じゃない。社会においては「
無事之名馬」なのです。

ひざ・ヒザ・膝!!(ペダリング編・3)
きれいなペダリングをするためには「ヒザ」をスムーズに動かすことが大切です。
自転車は、足とチェンホイール、ふたつの上下運動を回転に変えて推進力を得ています。まず最初のテコの支点、ヒザがスムーズであればその後もなめらかになる、と。
「ペダルを踏む」って言うからって、本当にペダルを踏んづけてばかりではいけませんよ。股関節を大きく動かし、逆にヒザを高く上ることに集中しましょう。踏むことばかり意識しては、逆に入力が遅れてしまい、ペダリング編・2で見たような午後遅い仕事になってしまいます。左右のヒザがリズミカルに交互に上がってくるような気がし始めたらしめたものです。
(3) かかとを下げない
2008/10/24

ペダリングがに股を直そう(ペダリング編・4)
普段はそうでもないのに、ペダリングの時だけがに股になっていませんか。
ペダルを踏んづけている証拠です。ぎくしゃくした踏み方では、真っ直ぐに走りません。ヒザが外に逃げると、力の一部も一緒に逃げています。無駄ですね。
ペダリングがに股の人は、ポジションをいじらず、膝頭をフレームのトップチューブにこすりつけるような動きを意識してみましょう。続けているうちにがに股も、踏ん付ける癖も直ります。これホント。
2008/10/24

かかとを下げない(ペダリング編・5)
ヒザほど意識する必要はありませんが、かかとが落ちて足首の角度が直角より小さくならないように気を付けましょう。
意識してしゃくり上げたりしたら逆効果ですので要注意。面倒くさければ足首は動かさない、と決めてしまった方がサイクリングには良いでしょう。
もっと難しいことを言えば、自分のペダリング、かかとの動きにあったシューズを選ぶことができると理想なんだろうな。最近のシューズはソールが比較的平たい。昔は前が反っていたシューズが結構あったのですが。多少かかとを上げた方が具合がよい、と思う人はこうしたソールの反った靴だと力が入る。平たいシューズでかかとを上げ気味にして乗るのは疲れるんですね。
2008/10/24 

100rpmは難しい?(ペダリング編・6)
スムーズな回転のリズム、さてどのぐらいの速さでクランクが回っているのでしょうか。
回転数は1分間あたり何回、クランクが回ったかで表し、rpm(revolutions per minute)という単位を使います。
平地無風を気持ち良く巡航している場合で80〜100rpm、ややきつい坂を登る時で60〜70rpmあたりが標準でしょうか。
親父(最近はじじい)サイクリストの集まりである南米朝練では、糸島半島の快走コースを集団走行しますが、この時は大体100rpmちょぃで巡航します。このあたりが力と速度と効率のバランスが一番良いような気がします。ひぃひぃ引きずり回される時(といってもたいした速度ではないのですが)で、120rpm。50×16で40km/h後半ですね。
始めて間もない方にそんなことをやれ、とは言いません。ですが、重たいギアを低速で回すのは、ふらつくもと。機敏にも動けないのでせめて80rpmぐらいは回して走りましょう。
走り込むにつれ、回転のリズムが体にしみこんできます。それまではケイデンス機能付きのメーターを使うのも良いでしょう。
2008/10/24

ギア比と速度(ペダリング編・おまけ)
100rpmで走るとして、どのギアを選んだらよいか。
速度とギアの関係をまとめたEXCEL表を作っています。参考にして下さい。平地無風100rpmで少なくとも30分は持続できるギア比が、サイクリング時平地巡航時の上限ギア=その人の実力、ということでしょうか。
2008/10/24