スポーツとして自転車に乗る人が増えています。
メタボ対策、地球温暖化、原油価格の高騰etc 環境と健康に優しい自転車の良さを知っていただくのは中学生のころからサイクリングに染まっていた間もなく老人としては大変嬉しいことです。
ただ、自転車、特にロードレーサーは一般に考えられているよりはるかに速い乗り物です。公道を走る以上、常に危険と隣り合わせであることを忘れては困ります。信号無視をはじめとする交通ルールを守らない行動は、自分がケガをするだけでなく、人様を傷つけてしまうことになりかねません。車やオートバイなどと一緒に道路を走る交通社会の一員として、上手に走るノウハウを覚え、マナーを守って走ることが、社会の自転車に対する理解につながると信じています。
ここで紹介する事柄は、あくまで公道上で事故を起こさないためのノウハウやマナーです。競技としての走り方と一致するとは限りませんので、その点を十分ご理解下さい。速く走るだけが能じゃない。社会においては「
無事之名馬」なのです。

ヘルメットを被ろう(転ばぬ先の杖編・1)
バックリと割れたヘルメット。いくら気を付けていても、事故は起きてしまいます。
その時に、貴方の頭を守ってくれるのはヘルメットしかありません。バックリと割れたヘルメット、身を挺して貴方の頭が割れるのを防いでくれたわけですな。
(^_^;)
ロードレーサーのタイヤは細いですから、限界を超えるといきなり滑りこけます。特に前輪が滑った場合は、ほとんどコントロールできません。結構高い位置から地面に叩きつけられることになりますから、悪いことは言わない。サイクリングの時には必ずヘルメットを被りましょう。
\(^^\) (/^^)/
どっかのプロショップのオーナーが、自分は絶対にこけない自信があるとかで、ヘルメット被らない宣言をしているという話を聞きました。まぁ本人が言い切るんだから、この人のライディングは神様のようにうまいんでしょうよ。
でもね、道路を走っていると、信じられないような運転をする車やバイク、自転車はそこら中に走っています。
免許とって以来バックミラーもサイドミラーもましてや左折の時に左側を確認なんぞしたことのないおばちゃんやねえちゃんケータイしながら運転しているあんちゃんブレーキとアクセルをしょっちゅう踏み間違えるじいちゃん昨日の競輪で大損した腹いせに細いタイヤの自転車を見たら取りあえずひき殺してやると目を血走らせているおっさん・・・・・・。
(^▽^ケケケ
それでも自分は事故に遭うことはないこけることはない、と言い切れる人は、どーぞ誰にも迷惑のかからないところで格好良く走って下さいね。
2008/11/2

保険に入ろう(転ばぬ先の杖編・2)
どれだけ注意していても事故は起きます。
万一、人様を傷つけたらどうするか。一生懸命謝る? 大事なことですね。
でも、謝って済む話ではありません。それとは別に被害者に対する損害補償をせねばなりません。
さて、補償とは何か。
(1) 被害を回復するために要する費用
ケガの治療費、壊れた車や自転車の弁償がこれにあたります。
(2) 被害に遭わなかったら当然得ていた利益の補填
休業補償や、不幸にも亡くなってしまった場合は生きていれば当然稼ぎ出しているはずの収入を弁償しなければなりません。
(3) 慰謝料
「弁償すれば良かろうが」という捨てぜりふは、通用しません。心からのお詫びは当然として「誠意はカネで示す」のが社会の約束なのです。
(-_-)
この3つの要素をもとに具体的な金額を算出します。被害者が死亡した場合、年収400〜500万円の人でも4000万を超えます。払えますか?
(-_-)
福岡市の中心部、大濠公園でさっそうとロードレーサーに乗っている人を見かけます。赤坂一帯の歩道を歩行者を縫うようにしてぶっ飛ばしているアホもざらにいます。私はそんな恐ろしいことよーしません。
あの辺り、弁護士や医者、会社の重役なんかがゴロゴロいて、健康維持のために大濠公園でジョギングしたり、歩いて通勤したりしてますよ。
(注:だからと言って、他の所ならやっても良い、ってぇことは絶対にない)(^_^;) 
30代半ばで年収5000万円なんて人を引っかけたら・・・・・・。
考えるだけでもゾッとします。
(注:当たり前だけど、そーでない人を差別しているわけでは、もちろん、ない)(^_^;)
(-_-)
写真は私が入っている保険。賠償1億5000万円のと、入院補償が受けられるものの2種類。このふたつ以外に、カードや自動車保険など特約で自転車事故の際に補償が受けられるものは意外に多いです。もう一度点検してみて下さい。
2008/11/2

身元 分かりますか?(転ばぬ先の杖編・3)
事故っちまった! 仲間がいればまだしも、一人の時は大変です。居合わせた人が救急車を呼んでくれたり、警察に通報してくれるでしょう。とにもかくにも病院に搬送されて、さて、救急隊員やお巡りさんが「ところで、この人誰?」。
間抜けな話ですが、身元が分かるものを持っていなければ実際にそうなってしまいます。走りに行く時、そんなものを持っていますか?
仲間が一緒でも、本人同士の携帯番号は知っていても、いざという時にどこの誰に連絡すれば良いか意外に知らないものです。免許証や保険証のコピーでも良いでしょうが、ご家族への連絡が遅れてしまいがちなのが難点ですね。
(-.-)
南米朝練では、緊急連絡票を作ってメンバーに持ってもらっています。1枚を財布や物入れの中に、もう1枚をスペアタイヤ、チューブと同梱。苦い経験を踏まえて作ったものです。参考になれば幸いです。
2008/11/2