スポーツとして自転車に乗る人が増えています。
メタボ対策、地球温暖化、原油価格の高騰etc 環境と健康に優しい自転車の良さを知っていただくのは中学生のころからサイクリングに染まっていた間もなく老人としては大変嬉しいことです。
ただ、自転車、特にロードレーサーは一般に考えられているよりはるかに速い乗り物です。公道を走る以上、常に危険と隣り合わせであることを忘れては困ります。信号無視をはじめとする交通ルールを守らない行動は、自分がケガをするだけでなく、人様を傷つけてしまうことになりかねません。車やオートバイなどと一緒に道路を走る交通社会の一員として、上手に走るノウハウを覚え、マナーを守って走ることが、社会の自転車に対する理解につながると信じています。
ここで紹介する事柄は、あくまで公道上で事故を起こさないためのノウハウやマナーです。競技としての走り方と一致するとは限りませんので、その点を十分ご理解下さい。速く走るだけが能じゃない。社会においては「
無事之名馬」なのです。

サンキュー事故再び(交差点編・1)
大切なことは何度でも書きます。
渋滞の落とし穴編
でも紹介した「サンキュー事故」は交差点でも起こります。
状況は同じ。交差点に進入した直進車が何らかの理由で対向の右折車に道を譲ったため、直進する自転車と衝突するというケースです。
主に渋滞気味の時に起こりやすい危険ですね。渋滞の脇をすり抜けて先を急ぐと痛い目に遭います。
交差点は危険がいっぱいです。用心に用心を重ねて走るのが当たり前。ちゃんと信号を守っていてもこういう危険があるのだから、信号無視なぞ自殺行為ですわ。
2008/12/14

2車線以上の道路では2段階右折(交差点編・2)
自転車で交通量の多い道路を右折するのは怖いですね。
2段階右折をしましょう。
1.交差点をまず直進して右折したい方向の道路左端で待機
2.行きたい方向の信号が青になってスタート。
交差点内で右折待ちをしていたら、脇見をして直進してきたダンプにお釜掘られて、イタリア製高級ロードバイクをオシャカにされた人もいます。
たかだか1〜2分急いだって人生は変わりません。無理はしますまいや。
(σ- ̄)
2008/12/14

直進車を利用しよう(交差点編・3)
交通量の多い交差点は、たとえ直進であっても怖いものです(怖くない? それはあなたが他人を信頼できる善人だからです)。
携帯電話をしながら右折しようとするバカとか、止まっているつもりだけど思わずアクセルを踏んでしまうお年寄りとか、自転車なんか自分がいつも右側通行しているママチャリと同じ程度のスピードとしか思っていないおばはんとかがいないとは、だれが断言できますか。
直進車がいれば、陰に隠れるようにして交差点を抜けましょう。これなら飛び込んでくる右折車から身を守れます。
ただし、交差点に進入する前には、併走する車が直進するのか、左折するのかきちんと確認しないといけません。ぴったりと併走するのではなく、少し距離を開けて回避できる余裕を持って交差点に入りましょうね。
直進車がいない場合、ぼんやりと走らず、右折車のドライバーの目を見て直進する自転車がいることを認識させましょう。
2008/12/14