毎年5月の連休を利用して、Dr.Kは2〜3泊程度のツーリングを楽しんでいます。長い付き合いの朝練仲間も同伴することが多くたいていは珍道中になるのですが。これまで、仲間内で話を聞いて楽しんでいましたが、それだけではもったいないのでここでご紹介することを快諾していただきました。ただ、ほとんどは写真班がおりません。文字だけになることも多いですが、ナニ、その分はじけ飛ぶ親父ギャグの嵐をお楽しみ下さいまし。50代後半以上の親父でないと分からないものがあるのでできるだけ注釈を付けていますが、あんまりベタなものはさすがに放置プレイをしております。m(_ _)m
ところで、いただいた原稿を打ち込んだ後しばらくはATOKが変な変換して困るんだわ。
まぁそれは読んでいただくとよっくわかると思います。

写真追加<2012/6/17>
同行したINOUさんから、写真を入手しました。改めてご紹介します。
2012・山陰行
今回の旅の見所と楽しみは、山陰海岸、小京都の出石、倉吉、そして山陰の二大名湯と言える城崎、三朝(みさき)の両温泉、最後に三徳山投入堂に挑むといったところである。今回のツアーもデ・ローザではなくタイムで走った。実はデ・ローザのフレームには補修はしたもののヒビが入っているのだ。ヒビが入っていることを口実にしてはいけないのだが…。ヒビこれ口実である。

5月3日
早朝、JR博多駅を出発、姫路駅下車。今回もまた、水戸から参加してもらったミッキーさんと合流。総勢5人。
彼はなんと、裸足にビーチサンダルという出で立ちである。サンダルス軍曹か? そんな彼もおなかポッコリ。職場の健診で、体重が増え過ぎと言われたらしい。増え過ぎ検診である。
今日は兵庫県を瀬戸内海側の姫路から日本海側の城崎まで北上する130kmの道程である。まぁどうていこともない。
JR播但(ばんたん)線沿いの道、準備万端(ばんたん)整えいざ出陣。世界遺産の姫路城は現在改修中。本丸は大きな囲いの中である。かっこいいものではない。横目に見ながら先へ進む。生野(いくの)駅前のコンビニで昼食を食べていくの。このあたりは渓流がとても美しい。こんな景色を楽しみながらゆっくり走るのがドクターK流である。
続いて和田山の竹田城趾。ここは日本でも屈指の山城である。山頂まではすごい激坂。これにはビックリ、おどロイター通信であった。山頂には巨大な石垣が広がっている。延々と続く石段を歩んで登っていく。石段歩みって、ブルーライト横浜か…。
小さな峠を越えて出石へ。ここは但馬の小京都と呼ばれ、落ち着いた佇まいの古い城下町である。出石の象徴でもある辰鼓楼(しんころう)、ここは私が今回の旅で見たいところのひとつであった。出石そばはここの名物。腹いっぱい堪能する。食べ過ぎると胆嚢が炎症を起こすよ。
この後、豊岡のコウノトリの郷へ。頭上を見遣ると一羽の鳥が飛んでいく。この鳥は? そうコウノトリ(この鳥)である。初めて現物を見た。明らかに見た。見たあきらである。程なく今日の宿泊地、城崎にツイッター。

城崎は温泉街風情日本一とも言われ、どこか懐かしくしっとりと落ち着いた街である。思えばちょうど3年前の5月の連休、ミッキーさんと一緒にここに泊まった。また来たいと思っていた。古き良き時代との邂逅、日本の原風景への郷愁(ノスタルジア)、きのうさっき見たかのような懐かしい情景、まるでデジャブ。
誰もが浴衣に下駄で散策している。一様に穏やかな表情である。ここには都会の喧噪はない。浮世のしがらみにも軋轢にも無縁の世界である。そしてただ下駄の音だけが温泉街にこだましている。
旅情(たびごころ)
包んでやさし
下駄の音
お湯も笑顔も
満ちて溢るる
今夜は泉都旅館に宿泊。夕食も豪華で名物の松葉ガニも出たのでとても満足だった。

5月4日(2日目)
朝から予報通りの雨。風も強く逆風横なぐりで降っている。これには参った。参るどセブン。
実は城崎から鳥取までのルートは個人的には、日本一周の中で未走破だった部分。もし独りだったら荒天をついて走ったのだが…。ここは集団行動、あきらめて輪行する。
倉吉に着く頃には、すっかり雨も上がっていた。倉吉で名物の牛骨ラーメンを食べ近くの東郷池へ向けて走り出す。3人は途中で帰ってしまい、残ったT橋先生と2人で走ることになった。盟友のT橋先生とはとても気が合う。実は私の同業者でもある。このことをお母さんに報告しよう。同業だよ、おっかさん
 東郷池の向こうに日本海が見える。なんだかホッとする景色だ。この後、峠を越えて三朝温泉へ向かう。むっ、登りなのにボトルに水が一滴も入っていないぞ。ここは乾坤一擲走るしかない。三朝温泉は、ラジウム(ラドン)泉で世界的に有名だ。ゆったりのんびり心の洗濯。名物の栃もちをお土産に買いたいと思った。買いたい新書である。
 この後、倉吉に戻り赤瓦白壁の街を散策。本当は三朝温泉に泊まりたかったが、倉吉でビジネスホテルに投宿することになった。なんだかなあ…。ビジネスホテルでは旅情も温泉も湧いてこない。
やはりオヤジの旅には温泉旅館がふさわしい。これは金銭の問題ではない。心の琴線にふれるかどうかである。まあ今日は早めに寝て明日ベストを尽くそう。(明日ベストってちょっと危なそう)

5月5日(3日目)
今日は鳥取まで約50km。手っ取り早く走っていこう。三徳山投入堂、ここが今日のメインである。往復1時間半程度の山道だが、どっこいただの山道ではない。険しい修験道の道場である。
岩場を這い登り(ロッククライミングだな)、目の眩むような崖を鎖やかずら、木の根につかまって登っていく。途中2か所あるお堂では手すりのない縁側を1周したが、何とそこは高さ数10mの絶壁の上にある。足を踏み外せば奈落の底。ここで死ぬわけにはいかない。死なんの業である。
何とか見学場所までたどり着いて眺める投入堂は、険しい崖の岩窟の中にある(リンク先は同行した青の9号さんのブログです)。
どうしてこんな所にこんなものを。
不思議である。
今回はここで終了。鳥取からは特急と新幹線を乗り継いで博多駅そして日常に戻ってきた。