最近、「焼き芋焼酎」なるものを目にすることが増えたような気がします。なかなか飲む機会がなかったところ、この焼酎が某所に転がっていたので、遠慮なくいただいた次第。どなたか存じませんがこのたびは大変ありがとうございました。
焼酎に限らず酒造りの原料は、生ではなく必ず熱を加えて使います。コスト等の関係もあり、たいていが蒸してデンプン質を変化させますが、「ふかしイモより焼き芋の方が甘みが強いよな?」っうんで試してみたら、結構いける、とちょっと流行になったようです。
これは七夕で有名な蔵が、種子島の安納芋を原料にして醸造した製品。
夏場のこととて最初ロックで飲んだところ、冷たいにもかかわらず甘みと香りがちゃんと立って個性が引き立ちました。湯割りにしたら、ロックの時に想像していたよりも軽く、よく言えば爽やか、悪口を言えばコシが物足りない。
いずれにせよ、近年の焼酎の多様さを再認識させる焼酎だと感じました。
鬼火 田崎酒造株式会社(いちき串木野市大里696番地)
2011/8/8

うまいビール
焼酎を浴びるほど飲んではいるものの、消費量が一番多いのはやはりビール、であります。元来のビール好きで、大学入学以来のビール消費量をもし計算できたら、多分、ビール会社から表彰状をもらえると思う。
最近でこそ、酒量が落ちましたが20年ほど前、30代半ばから後半のかけては「ビールはリットル単位で飲むもの」と豪語してました。実際、ビアホールではピッチャーを2〜3杯空けてからハーフ&ハーフを大ジョッキで何杯か飲んで、それからスナックに出撃する、つぅのがパターンでしたから。普段でも6缶パックはあっという間に空いてましたな。まぁそんなことするから成人病の見本市になって自転車を再開する羽目になった、と、そー考えると人間万事塞翁が馬だな。ちがう?
ともあれ、国内で発売されたビールはほぼ制覇している、という自信がありますが、結局これが一番うまい。
味が柔らかくてコシがしっかりあって、バランスが良くて飲み飽きないんですよ。
これ、九州では手に入りにくいビールでしてね。業販向けなのかどうか、まず酒屋さんではみかけない。置いている飲食店も限られているので見つけたらラッキー。幸い、近くに1軒あるのでちょくちょく通ってます。
サッポロ・ラガービール
2011/8/27

東京都は八丈島の麦焼酎。
これがうまい。ちょうど「佐藤」の麦のような穀物を炒ったような香ばしい香りがツンッと立ち、口当たりは柔らかく甘みも強い。大変上品な焼酎です。
九州、沖縄ともかなり距離があって文化圏が違うだろうに、八丈島にこれだけうまい焼酎があるのはなぜ?
と思って調べたらこの会社のホームページにちゃんと回答が載っておりました。
八丈島の焼酎造りを始めたのは、薩摩藩は阿久根の商人「丹宗庄右衛門」。琉球との密貿易によって1853年に八丈島に流罪となり、島のサツマイモを原料に焼酎を造ったのが始まりとか。
したがって主流はイモ焼酎だったのだけれど、昭和の初めにイモの栽培をやめ観葉植物を手がける農家が増えたため麦焼酎に切り替わったそうな。
現在ではイモも容易に手に入るため、イモ、麦それに両者の混合と3種類の焼酎を造っているようです。
えー、ナースマンさん、遅くなりましたがいつもおいしーものをありがとー。ヘ(^^)/
情け嶋 八丈興発株式会社(東京都八丈町三根1299)
2011/10/2