福岡市西部で約30年間プロショップを営む南米商会が、道路拡張に伴って建て替えすることになり、近くに仮店舗を構えることになりました。3〜4か月の仮住まいですが、立て替えるためには引っ越しをせにゃならぬ。常連総出でお手伝い(猫の手、ともいう)をやっておるのですが、これが難物でしてな。30年間積もりに積もった垢なのか宝の山なのか。すべてが渾然一体・・・・。
ストレートに書くといろいろと差し障りがありそうなので、講釈は最小限にとどめて、かかわった方々(名前は書きません)の会話から状況をご推察下さい。うそのようなホントの話です。
Photo by Mr. Kurihara

<scene 1>
「ごめん、裏の倉庫のマッドガードを整理を手伝どうてくれんね。表面がガサガサになっとぉとは捨ててよかけん」
「ワッ! 社長! 何ねこの数は! 日本中のランドナーの数より絶対多かろや」
「わぁ! 雪崩じゃ! 誰じゃ、こげな積み方をしたとは!」
「なだれのいえす」(-.-)←罰当たり
「取りあえず、きれいなの半分、持っていこうか? ランドナー乗りは絶滅危惧種やけんが、100年ぐらい間に合うばい」←やっぱり罰当たり(-.-)
「わ! カンパのペダル発掘! や! ダストキャップが金色しとる! 50周年のペダルやなかね!」
「ん? わ! ○ルー●ルのクラシックとクラブスペシャルが埋もれとる! わ! こりゃ○ルー●ルのアルミやないね!」
「いくら! ねぇいくら! (^○^)」

<scene 2>
「MASIのボトルが、売るほどあるばい。どーせ仮店舗の間はうらんやろもん。はよ片付けよぃ」
「んなら、出しますけん。箱に詰めてくらはい」
「へいへい。これぐらいあればよかろ?(とてきとーに空の段ボール箱を出す)」
「ん〜。もっちょっと大きいの」
「んじゃぁこいつなら、そこの棚にあるボトル全部入るでそ。サクサク作業しましょ」
「じゃ、行きますよ。いっちまぁい、にぃまぁい・・・・・」
(数分後)
「まだあるとぉ? もう30個超えたよ。えぇ? まだ出るの」
「もぉちょっとね。これもう輸入できないから(食品衛生法の関係があります)、貴重品なんよね」
「にしても。優に50個あるばい。どーすると?」
「ボトル買ぅてくれたらMASIが付いてくるよ。どね、買わん?」
「もーよか。ボトル3本もある」
(^▽^ケケケ

<scene 3>
「あぁ あそこにブルックスの革サドルまとめて出したけん。段ボールに詰めといて。もう新しいのばかりなんで、妻乱売。ついでにイデアルはもーなかけんね。あせくったらいかんばい」(「あせくる」=>引っかき回して探す)
「あいょ! ん? 待ってんね。こりゃぁセレクトやん! 売って! (^○^)」
(-_-メ)
「これ、雰囲気いいなぁ。私のブリヂストン・モールトンにいいかも」
「あぁ、絶対似合いますよ。 特にほら、このB17はここのラインが特徴で云々かんぬん」
「あぁ○○さん。何でサドルを銅鋲で止めるか知ってます? これはね・・・・・((^○^)この講釈は教えてあぁげない)」
「あれ? このサドルだけ、革が厚いですよ」
「あ! これは古いやつだ! 買うならこれ! ネットなんかで買うと新しいものをつかまされて、泣きを見るばい。どう違うかというと云々かんぬん。手入れの仕方は云々かんぬん(長くなるのでカット)」
「んじゃぁ もらい! いくら?」
「時価(^▽^ケケケ」
(-_-メ)
2005/1/15